蝶を追って 森の中へ

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2005年3月から2006年5月にかけて録音された。 (mp3, 4'06, 4.9MB)

「寒い国の老人の額に深く刻まれた皺に捧げる」と同様に、1990年代前半に友人の芝居の随伴音楽として制作されたものが元となっている。

 森の奥へ、ひらひらと舞うてふてふに導かれ、木の葉や枝を払いのけ、倒木を踏み越え進む。
 もう、出口のわからない、後にも先にも進めない地点に至る。

<挿入曲>

In amorem vise cedo:
fecit Venus hoc, ut credo.
≪Ades!≫ inquam, ≪non sum predo,
nichil tollo, nichil ledo.
Me meaque tibi dedo,
pulchrior quam Flora!≫

Estivali sub fervore C. B. No. 79より

私はその人を見て、恋におちいった。
それはヴィナスがなせるもの。
私はいった「お待ち、私は盗人ではない
何もとりはしない。心配しないでおくれ、
私を、私のすべてをおまえにおくる。
フローラよりももっとうつくしいお前に!」
(高野紀子訳)

<使用道具>

マラカスデフドーラック
リコーダーティン・ホイッスルサズ