サズ(バーラマ)
saz bağlama
- 産地:
- トルコ
- 材質:
- 木など
- 分類:
- 弦鳴楽器 撥弦 リュート 3コース7弦(移動式音楽班はその師に倣い6弦にて調弦している)
- 奏法例:
- 弾く
トルコ共和国イスタンブールにて購入。サズはこの楽器の総称であり、バーラマはサズの中で中型のものを指す。因みに大型のものはディワン divan 小型のものはジュラ cura である。棹にテグスのような糸を巻きつけて形成されたフレットは、半音よりも小さな微分音を含む音階を演奏することが可能なように調整されている。舞踊曲の伴奏、歌の伴奏など、トルコ民俗の中で重要な楽器である。
(2007年1月記述)
どうしたことか2007年に移動式音楽班は何度か人様の前で演奏する羽目になったものであるが、この音量のない楽器もその都度携行されたものである。
トルコのエピソードによると、ある日、夢の中に可憐な少女が現れ、で、目を覚ますと不思議なことに指が勝手に動き出し、それまでまったく触ったこともなかったサズを弾けるようになり、メロディと言葉が泉のように湧いてくるのだそうだ。そして夢で見た少女を追い求め放浪の吟遊詩人になるのだとか。
私はこのエピソードが大好きで、この楽器を弾く際には、夜毎、サズ少女の出現を期待しながら枕を抱きしめて眠る訳だが、会ったことがない。
(2007年12月追記)