オートハープ
autoharp
- 産地:
- 中国
- 材質:
- 木
- 分類:
- 弦鳴楽器 撥弦 ツィター 36弦
- 奏法例:
- 弾く
コードハープともいう。名称にハープという語が含まれているが、形態的にはツィターである。
ものの資料によると「演奏は容易」などと書かれておるが、容易じゃねぇよ。
基本的に、これは和音を奏でるためにある。
白いボタンはコードバーと称される横棒に装着されており、コードバーの裏側には、コードを構成する音の弦に当たる箇所のみ切り込まれたフェルトが糊付されている。ボタンを押下すると、フェルトによって不要な音の弦はミュートされ、必要な弦のみ開放弦で鳴る仕組みである。21種類のコードを弾けます。私のように和音を重視しない人間には十分。コード進行などに執心する人には明らかに不足な21種類のコードである。
確かに21種類のお決まりの和音をシャラ〜ンと奏でることは簡単である。指一本でボタンを押下すれば容易く和音を押さえられますので。
しかし、それだけでは飽き足らずメロディを弾こうなどと思うととても大変です。単純にドレミファソラシドなどと弾こうと思っても、その音が構成音に含まれるコードのボタンを目まぐるしく操作せねば弾けぬのである。
更に、そもそもどの弦が現在開放されているのか、容易にピンポイントで把握できるものではない。
とはいえ、弦楽器というと棹があって胴があって弦が張られていて、というリュート系のものばかり弾いている私には、なかなか新鮮で面白い。
(2008年12月記述)