15歳の花嫁は婚礼の夜、40代の新郎と初めて対面した。新郎に待ち望んだ日が訪れ、自分の年の数の羊を花嫁の家へ贈った。
13/Mar/2007 19:48
2007年2月から3月にかけ録音・制作された (mp3, 3'46, 4.3MB)
知らぬ土地の習俗だと侮るなかれ。世界は不条理で満ち溢れているのだから(年の数の羊というエピソードは実際にあるものか知りません)。
恋愛における悲劇的な局面(=互いに傷つきあう破局)と歓喜の局面(=互いの愛がかなう)は古今東西、歌というもののの主要なテーマです。
そのように天秤の両方が、悲嘆であれ歓喜であれ等価的につりあっている状況ではなく、一方にとっては悲劇的で、もう一方にとっては歓喜、という局面について思いをめぐらすこの頃です。表現者として。
自己愛という愛をテーマにしなければ、愛には二人以上の関係が必要だと思うし、その関係の軋みに耳を澄ませば、そこにも、流れる音楽があるのではないでしょうか。手をつけたばかりのテーマですが、意識的に取り組んでみたいものです。
<使用道具>
厚めの本/ ダラブカ / デフ / ソプラニーノ・リコーダー /マンドリン / ウト / カラデニズ・ケメンチェ