ディオニソス、俺は知りたい
06/May/2006 12:43
2005年5月から10月にかけて録音・制作された。 (mp3, 1'39, 1.9MB)
生楽器を主体にした音のコラージュというスタイルを一貫して追究しています。
この曲は長年の研究の結果、編み出された移動式音楽班の基本形ともいえる編成によって演奏されています。ま、詳しいことを教える訳にはいかないけれど(使用楽器を見れば大抵のことは察しがつくだろうが)。
曲は、人間のダークな部分を見たいぜ、とかなんとか言って、何かから逃げ出そうとしているシチュエーションを描いている。そうした行為はある場合「旅」という言葉に置き換えることもできるだろう。すべての旅が前向きな訳じゃあないでしょう。そしてそれを間違っていると断罪することもできるまい。
ディオニソスは古代ギリシャの酒と音楽、つまり酩酊と快楽の神です。俺もその奥義を見てみたいな、と、常々思う。
<歌詞>
太陽に向かって船は無目的に行く
暗闇に向かって船は無目的に行く
情熱と熱狂を待ち焦がれる俺がいて
偽りと裏切りに漕ぎだして行く船に乗る
太陽に向かって船は波を滑る
暗闇に向かって船は波を滑る
情熱と熱狂で上の空の俺がいて
偽りと裏切りに溺れていく俺がいる
EGHO DHEN XERO, ESIS XERETE, DIONYSOS, THELO NA XERO.
(俺 俺は知らない、あなた あなたは知っている、ディオニソス、俺は知りたい)
情熱と熱狂で嘘を重ねる俺がいて
偽りと裏切りにもがいている俺がいる
太陽に向かって船は無力になる
暗闇に向かって船は無力になる
情熱と熱狂に後戻れぬ俺がいて
偽りと裏切りに沈んでいく俺がいる
<使用道具>
マラカス/チャフチャス/デフ/ダウル/マンドリン/ウト/サワリ付ギター