通りの向こう、果てを見る
08/Sep/2007 23:49
2007年8月録音制作された。(mp3, 5'15, 7.2MB)
随分と昔、凄く若い時に書いた曲で、その時には書いた自分自身、よくわからないところがあると言うか、説明できない部分があるような曲だった。その後、曲と対話し続け、いくらか添削もしたものだ。
この夏、どうしたことか人前で演奏する機会があり、更にまた、どうしたことか、なぜだかこの曲を演奏してみたくなった。この曲の行間には、幾年もの俺が刻まれている気がする。いずれまた、この曲の歌詞は生涯終わることなく書き変えられる気もするので、ここにお送りする演奏は、とてもシンプルな編成で、2007年の夏の濃厚な気配を刻んでみようと思ったものだ。
<歌詞>
昼に影差し 夜に漂う
それは果てしない復讐にも似た甘さで
バスに乗ってやってきてね
澄んだ声で歌ってね
俺も君も異邦人 知り合えようものか
俺の彼方 割り切れぬほど遠く自由な君がいる
通りの反対側に 俺は果てを見る
闇に沈んで行く嘘に口づける
延々と続くだろう 虚しい愛撫の如き日々が
並木道で君を捕まえた
柔らかい風が吹いた
君のことがとても知りたかった
俺のことがもっと知りたかった
見たことのないものを見せられたなら
触れたことのないもので触れあえたなら
少し変わり 少しも変われない俺を
置き去りにして手を振る君がいる
通りの反対側に 俺は果てを見る
あなたに近づけたら ああなんていいだろう