表2 ズルナ系管楽器の分布
地域 国、地方 主な名称 備考
西アジア イラン surnā 両面太鼓doholとともに野外で専門家によって。祭り、結婚式などで。
トルコ zurna 両面太鼓davulとともに野外で専門家によって。祭り、結婚式などで。
アゼルバイジャン zurna 両面太鼓doholとともに野外で専門家によって。祭り、結婚式などで。
コーカサス zurna グルジア、アルメニア、ダゲスタンでの呼称。
アラビア半島 surnay, mijwiz, zamr 両面太鼓tablとともに野外で。
北アフリカ エジプト mizmār 両面太鼓と共に野外で。祭りなどで。
リビア gita
 
マグレブ zorna, zoukra, ghaita 通過儀礼、結婚式などで。
東ヨーロッパ ギリシャ zournás 両面太鼓daoúliとともに野外で専門家によって。祭り、結婚式などで。
マケドニア zurle, zurla
アルバニア surla
 
ブルガリア zurna
 
中央アジア パキスタン surnai 北パキスタン・フンザ地方の職業音楽家ベリチョの基本楽器。祭り、儀礼、ポロ競技などに際して。
アフガニスタン surnai
 
ウズベキスタン surnai タンバリンdoiraなどとともに。
新疆ウイグル surnai 野外での祭り、結婚式、芸能などで。
南アジア 北インド shahanai 野外での祭り、結婚式などで。
南インド nāgasvaram 両面太鼓tavilとともに。ヒンドゥー寺院での儀礼、野外の祭りなどで。
ネパール rgaya-glin 仏教舞踊劇で。
東アジア 中国・漢族 suona (哨吶) 広く用いられる。
朝鮮半島 T'aep'yongso (太平簫) 野外での儀式、雅楽の軍楽、農楽、仏教舞踊の伴奏などで。
日本 charumera ポルトガルより伝来。アメ売り、夜鳴そばの宣伝などに用いられた。
東南アジア ベトナム saranai チャム族の祭り、葬式などで。両面太鼓と共に。
カンボジア sralay
 
タイ pi 太鼓やゴングとともに。剣舞、ムエタイ、演劇の伴奏などで。
ビルマ hne-gji, hne-gale 旋律打楽器と合奏で。
マレー、ジャワ、スマトラ serunai, sruni, saronen, slomplet
 
ボルネオ sarune
 
サハラ以南のアフリカ 西アフリカ al-gaita アラビア語ghaitaに由来する。イスラーム教系の職能集団によって、太鼓と共に祭りなどで演奏される。
東アフリカ mzomari アラビア語mizmarに由来する。ソマリアからケニア、タンザニアのインド洋沿岸部にかけて分布する。

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